通訳案内士試験 英語の一次試験対策

2020年6月21日

こんにちは。かずです。

通訳案内士試験の外国語の科目、ほとんどの方が選択するのは「英語」。

2019年度の場合、全体での最終合格者は618人。そのうち、英語の最終合格者数は505人。じつに、6人のうち5人が英語での受験となります。

日本政府観光局の通訳案内士合格者数(2019年度)の発表はこちら

TOEICや英検1級と内容はかぶるのか?通訳案内士試験ならではの傾向とは?今日は英語試験の内容についてのまとめです。

英語の試験方式・試験時間

英語の試験は、受験人数が多いこともあり、ここ数年(2015から)は「マークシート形式」です。

試験時間は120 分、100 点満点で、合格基準点は70点となっています。
問題の構成は、長文読解問題、和訳、英訳を問う問題、日本文化に関する英文を読んで正しい説明を選ぶ、といったものからなっています。試験時間は2時間たっぷりあるので、英語は早めに終わらせて試験会場から退出し、残りの時間を他の科目の見直しにあてている人もよく見られます。

外国語の試験で試されるのは、「全国通訳案内士の業務を適切に行うために必要な読解力、日本文化等についての説明力、語彙力等の総合的な外国語の能力」です。ここがほかの英語の試験と大きく違うところです。

日本文化に関するトピックが頻出

なんといっても通訳案内士の試験ならではなのが、「日本事象に特化した出題内容」です。

例えば、春のお花見の風習や、どこで桜が見られるか、どのようにして楽しむか、といった観光情報を題材にした英文。「恥じる」という日本人の文化的な一面を、欧米人の視点から歴史と絡めて論じた文章。通訳案内士試験では、「日本とは…」「日本人って…」という切り口から出題されている問題が多いのが大きな特徴です。

言葉の説明では、「歌舞伎」や「おでん」を英語で説明する文章で正しいものを選んだり、という問題が出てきます。「初詣」「灯篭流し」など、日本文化、そもそも日本語で意味をまず理解していないとお手上げなものも。

また、実際のガイド現場を想定して、お客さまに外国語で説明する文章など、内容そのものが通訳案内士の業務に直結するものとなっています。

TOEIC900点とるのと、どっちが難しい?

TOEICで900点のスコアを持っていれば、その次の年まで一次試験の英語が免除になります。とはいえ、TOEICに通訳案内士、二つの勉強を平行して行うのはしんどいかも? そのため、「通訳案内士の勉強と、TOEICどちらを優先させようか?」と迷う人もいらっしゃいます。

TOEICは、ビジネス英語の能力を測るものです。2時間みっちり集中してたくさんの問題を解くのに慣れている人、ビジネス英語とリスニングが得意な人は、TOEICで免除を狙うほうが近道かもしれません。

TOEICで英語の科目免除を取る利点は、調子のいい時の点数で免除を得られること。そして、英語にかける時間を、他の科目の対策に使えること。通訳案内士の英語を受験したものの、自己採点の結果1点足りず、また来年まで勉強…となるより、TOEICなら一年に何回も受験できるので、年に1度しかない通訳案内士の本試験よりも気軽にチャレンジできるのも強みです。

英検1級と、どっちが難しい?

英検1級と通訳案内士、どちらも文法や語彙において、ハイレベルな出題傾向といえます。ただ、通訳案内士が日本文化に特化しているのに対し、英検の1級では一般教養、自然科学から時事問題までの幅広いトピックに対応することを求められるので、通訳案内士の試験のほうが、範囲が限定されているといえます。通訳案内士の試験では、観光・文化・日本事象についての深い知識を問われます。

一次試験外国語は二次試験への前哨戦

めでたく英検の1級に合格、もしくはTOEICで900点を取れたから英語の一次は免除😆、という人へ。

願書の受付時には、必ず科目免除の申請をしてくださいね!これを忘れるともう一度受けなおしになってしまいますから。そして英語の試験内容は「見なくてOK!だって免除ゲットしたもん😆」とスルーしがちですが、一次筆記試験の問題にも目を通してみましょう。

一次試験で出題される内容は、二次試験でのプレゼンのトピックや、通訳問題の内容と似ているのです。日本人の考え方や日本文化について説明された文章に注意深く目を通すことは、それ自体二次試験対策にもなります。一次試験にしっかりと向き合うことは、とくに外国語においては二次試験の準備にもなっているのです。

そして、TOEICも英検も免除の基準は今の自分にはほど遠い…英語の一次試験から対策しなくては!と気を引き締めた人へ。

通訳案内士の英語では、日本の観光地や文化についての説明をする文章がたくさん出題されています。それを読んでいるだけで、「いつの日かお客様をガイドする自分」を思い浮かべてワクワクします。「わび・さび」の文化を、自分だったらどんなふうに説明しようかと考えたり、日本の習わしについて知らなかった知識を得ることができたり、行ってみたい観光地が増えたりと、楽しいこともたくさんあります。勉強した内容が実務に直結する内容になっています。どうか楽しんで勉強を続け、当日に挑んでください。

通訳案内士筆記試験過去問題(一部) (日本政府観光局のページにとびます)

一次試験

Posted by かず