実録!通訳案内士2次試験 私の場合⑤「2度目の挑戦ー通訳問題編」

こんにちは。かずです。前回に引き続き、2019年12月に受けた、2次試験の実録です。(前回「プレゼン編」はこちら)2分間のプレゼンが終わり、通訳問題にうつります。

日本語を読み上げた直後に、訳しはじめる

通訳問題の説明は、日本人の試験官からでした。私の時は、はっきりと話してくれたので、読み上げる速さにメモを取る手が追いつかない、ということは、なかったです。A4の用紙がバインダーに用意されていて、これをメモ代わりに使ってもかまいません、と説明されます。

通訳案内士の2次試験では、受験者は椅子にすわりますが、目の前に机はありません。実際のガイド中はほとんどが立ったまま、歩きながら、説明をするわけですから、実際の試験でも、メモを書くための机の準備がされていないのです。椅子に座り、ひざの上にバインダーを置いてメモを取るようになりますので、心得ておきましょう。

制限時間は1分間

試験官が日本語を読み終わったら、すぐに訳しはじめます。すぐにはじめないと、逆に忘れてしまいそうです(;^ω^)

通訳の持ち時間は、1分間です。読み上げるスピードは、試験官によって多少は違います。また、同じスピードでも、受験生によって、速いと感じるか、遅いと感じるかは、人それぞれでしょう。ゆっくりしゃべってくれるほうが、ありがたい!と思いがちですが、ゆっくりしゃべってくれたぶん、メモを完璧に取れたので、あれもこれもと丁寧に訳しすぎて制限時間の1分を過ぎてしまった!という人もいるので、気をつけましょう。

通訳問題で扱われるテーマは?

通訳案内士の2次試験、通訳問題では、どんな日本語の文章が読まれるのでしょうか?

例年、「外国人観光客が、興味を持ちそうな、日本の文化や観光名所、日本人の慣習にかかわること」です。実際、過去に出された通訳問題のテーマは多岐にわたります。金閣寺や東照宮などの定番の観光名所や、ラーメン、和食といった日本の名物、お年玉からラジオ体操まで、日本についてのあらゆる話題を外国人に説明するようにして、日本語の文章が読み上げられます。

読み上げられる日本語のレベル

難しい言葉や言い回しは、とくに見当たりません。落ち着いて聞き取り、内容を把握してメモしていきます。私の時のテーマは、春に日本を訪れる外国人観光客が楽しみにしているものでした。記憶に残っている内容は次のようなものでした。

「桜前線は、桜の開花の予想の日を、天気図のように地図上に示したものです。南は3月の九州からはじまり、5月の北海道まで、だんだんと北上していきます。日本人は桜を愛していて、春にはこの桜前線による開花予想を多くの人が心待ちにしています。」

NHKのアナウンサーが、ニュースをわかりやすく読んでいるような感じです。読み終わった試験官が顔をあげ、はいどうぞ、と言ってくれたか、表情で示してくれたかは覚えていませんが、今聞き取ったばかりの日本語を、英語に訳していきます。文法や発音に気をつけ、訳し残しや言い間違えのないように。制限時間は1分以内です。

通訳問題で気をつけるポイント

通訳問題はプレゼンではないので、メモをみながら訳してかまいません。ただ、声のトーンや大きさは、観光客相手にはっきりと、わかりやすく、あくまでも感じよく!

内容が間違っていたり、いうべきことを言い忘れてしまわないように、主語、述語をはっきりさせる。数字や名前についてはきちんと言及する。会議通訳の場合は、文章に忠実に逐次通訳するのが大切ですが、観光通訳の場合は、外国人観光客と歩きながら、という状況を考えて、センテンスは短く区切ってわかりやすく、を心掛けました。

書いて練習することの多い人にありがちなのですが、、書いた日本語をそのまま英作文してしまうと、関係代名詞や難しい構文を駆使したまわりくどい文章になってしまい、伝わりにくくなってしまいます。口に出しやすい、簡潔な文章で、いいたいことが伝わればそれでよいのです。

次回は、通訳問題に引き続いての、シチュエーション質疑についてお届けします。